教員紹介

緒方 文彦

緒方 文彦
准教授
所属 薬学部 医療薬学科
薬学研究科
学位 博士(薬学)
専門 環境衛生学
ジャンル 環境/地球環境
コメント 水環境保全と改善について研究しています。リン酸、レアメタルなどの有価資源の回収技術、ヒ素、カドミウムなどの有害物質の除去技術の開発などを行っています。
リサーチマップ https://researchmap.jp/71362226
メールアドレス ogata@phar.kindai.ac.jp

公衆衛生学研究室

学歴/経歴

経歴

  • 2021年4月 - 現在
    近畿大学付属高等学校・中学校 学校薬剤師
  • 2021年4月 - 現在
    近畿大学 薬学部 准教授
  • 2015年4月 - 2021年3月
    近畿大学 薬学部 講師
  • 2019年11月 - 2020年10月
    Chiang Mai University (Thailand) Facult of Pharmacy Visiting Researcher
  • 2010年4月 - 2015年3月
    近畿大学 薬学部 助教
  • 2007年4月 - 2010年3月
    近畿大学大学院薬学研究科薬学専攻博士後期課程
  • 2005年4月 - 2007年3月
    近畿大学大学院薬学研究科薬学専攻博士前期課程
  • - 2005年3月
    近畿大学薬学部 Faculty of Pharmacy

研究活動情報

研究分野

  • 環境・農学, 環境材料、リサイクル技術
  • 環境・農学, 環境負荷低減技術、保全修復技術

研究キーワード

環境技術, リン, リン酸, ベーマイト, リサイクル技術

論文

  1. Simultaneous Development and Validation of an HPLC Method for the Determination of Furosemide and Its Degraded Compound in Pediatric Extemporaneous Furosemide Oral Solution
    Katsanee Srejomthong; Thanawat Pattananandecha; Sutasinee Apichai; Suporn Charumanee; Busaban Sirithunyalug; Fumihiko Ogata; Naohito Kawasaki; Chalermpong Saenjum
    Molecules  2025年10月9日 
  2. Perilla Seed Meal Extract Enriched with Rosmarinic Acid and Luteolin: Natural Active Pharmaceutical Ingredients (NAPIs) for Osteoprotective Effects
    Thanawat Pattananandecha; Sutasinee Apichai; Treethip Sukkho; Jetsada Ruangsuriya; Fumihiko Ogata; Naohito Kawasaki; Chalermpong Saenjum
    Antioxidants  2025年8月8日 
  3. Portable and Rapid Smartphone-Based Colorimetric Assay of Peracetic Acid for Point-of-Use Medical/Pharmaceutical Disinfectant Preparation
    Suphakorn Katib; Sutasinee Apichai; Jutamas Jiaranaikulwanitch; Busaban Sirithunyalug; Fumihiko Ogata; Naohito Kawasaki; Kate Grudpan; Chalermpong Saenjum
    Molecules  30  (13)  2025年6月28日 

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書籍等出版物

  1. 新スタンダード薬学シリーズ第5巻 衛生薬学 , 2025年4月
  2. コンパス 衛生薬学 —健康と環境— , 2025年3月
  3. 必携・衛生試験法 : 薬毒物試験法完全対応 , 日本薬学会 , 金原出版 , 2024年12月

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講演・口頭発表等

  1. 琵琶湖における造粒ベーマイトを用いたリン酸吸着能 , 緒方 文彦; 冨永壽人; 藪谷仁志; 川﨑 直人; 樺山峰明; 和田桂子 , 2011年3月
  2. 大学生の肥満と朝食欠食およびやせ志向との関連性に関する研究 , 川﨑 直人; 緒方 文彦; 冨永壽人; 木下 充弘; 掛樋 一晃; 佐川和則 , 2011年3月
  3. 大学生の朝食欠食と体格誤認に関する実態調査 , 冨永壽人; 緒方 文彦; 掛樋 一晃; 木下 充弘; 川﨑 直人; 佐川和則 , 2011年3月

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MISC

  1. 水質の環境基準に関する最近の話題について , 緒方 文彦 , ファルマシア , 58 , 12 , 1150 , 1150 , 2022年
    概要:本稿では,水質の環境基準に関する最近の話題として,底層溶存酸素量,六価クロムおよび大腸菌数について記載する。本内容は,教科書等の改訂においても重要な情報であると考えられる。
  2. 気相中における芳香族炭化水素の活性炭への吸着速度 , 川﨑 直人; 山城 海渡; 緒方 文彦; 中村 武浩 , 日本毒性学会学術年会 , 49.1 , P-131 , 2022年
    概要:近年、揮発性有機化合物による大気汚染が増加しています。これら拡散した化学物質は、化学物質過敏症やアレルギーを引き起こすことが報告されている。その結果、多くの人が芳香族炭化水素によるシックハウス症候群になっている。本研究では、有害化学物質の除去を指向し、活性炭への芳香族炭化水素の吸着特性について検討した。気相中の芳香族炭化水素の除去効率は、吸着速度定数と活性炭への芳香族炭化水素の吸着飽和量に基づいて評価された。ベンゼンとトルエンの分子サイズは、キシレンに比べて小さいため、ベンゼンとトルエンの飽和吸着量はキシレンの吸着量よりも高値を示した。この結果は、活性炭が疎水性の表面と細孔を有するため、芳香族炭化水素が活性炭の細孔に吸着したことを示唆している。一般的に、気相での吸着速度は、吸着剤の表面極性と微細構造に依存する。芳香族炭化水素の活性炭への吸着量は、経時的に測定された。鮫島式に適用し、吸着速度定数を算出した結果、キシレン<トルエン<ベンゼンの順に増大した。3種類のキシレン異性体の結果は、同程度となった。これらの結果から、活性炭へのベンゼンの吸着速度が最も速く、速度定数は、沸点と融点の違い及び芳香族炭化水素の分子サイズに依存することが明らかになった。
  3. 環境毒性の低減に寄与する茶粕廃棄物の新規活用方法について , 中村 武浩; 藤本 月音; 緒方 文彦; 川﨑 直人 , 日本毒性学会学術年会 , 49.1 , P-19E , 2022年
    概要:【背景・目的】 水質汚濁に係る環境問題は,世界中で解決すべき課題としてSDGsにも含まれている。ヒ素の地下水汚染など,インド等の特定地域で人体に有害な事例が報告されており,現代においても未解決な汚染問題である。一方,染料は我々の衣食住を彩る着色色素として種々の産業に利用されており,染料排水は少量であっても特有の水質汚染を引き起こす。しかし,その排水規制は徹底されておらずCODによる総量規制のみに留まっているため,ずさんな排水処理を起源とする河川や湖沼での染料汚染が発生している。現在,これらの汚染は多額の費用や高度な設備を介して低毒化されているが,上述の問題事例に対する解決策となっていない。本研究では,廃棄物である茶粕を吸着剤として活用することで,処理コスト,適用環境,使用技術のいずれにおいても容易に採用可能な方法を模索し,その実用可能性を検証した。 【方法】 茶粕は世界的に消費量の多い種類を筆頭に,21種類の茶葉から調製した(紅茶6種,緑茶4種,烏龍茶4種,ハーブ茶2種,健康茶5種)。茶葉3.0gを90℃の温湯200mlで抽出した後,放冷したものを吸着剤として使用した。吸着質として,染料についてはアニオン染料1種,カチオン染料4種を用い,有害金属としては一般排水基準が定められている6種(Cr(Ⅵ), Hg, As(Ⅲ, Ⅴ), Pb, Cd)を用いた。初濃度が異なる溶液に吸着剤を加え,平衡状態まで振とうし,ろ過後のろ液濃度を測定した。染料濃度は紫外可視分光光度計により,金属濃度は誘導結合プラズマ発光分光分析装置により解析した。 【結果・考察】 多くの茶種において吸着適性が認められ,染料についてはカチオン染料に対し,金属についてはHg, Pb, Cdに対して高い吸着能を示した。また,茶葉の物理化学的特徴および吸着パラメータを測定し,吸着機構の予測に有用な知見を得た。本討論では,これらデータの詳細な解析結果と実用化に向けたさらなる検討実験について発表する。

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産業財産権

  1. 粒子状リン吸着材およびその製造方法 , 戸田徳, 大谷昌司, 川﨑直人, 緒方文彦
  2. 漆喰材料、漆喰材料を用いた吸着材、吸着材を使用した汚染水及び固体状汚染物の浄化方法、該吸着材を使用した処分施設 , 森村毅, 多賀淳, 緒方文彦, 石渡俊二, 佐藤陽一

受賞

  1. 2021年1月, 日本薬学会, Chemical and Pharmaceutical Bulletin, Featured Article
  2. 2020年10月, 第79回日本公衆衛生学会総会, ポスター賞
  3. 2020年6月, 日本毒性学会, 第14回 2020年度日本毒性学会 奨励賞

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  1. 公益財団法人 高橋産業経済研究財団, 植物バイオマスを核とした吸着処理を基盤とするセシウムイオンの除去
  2. 公益財団法⼈ 池⾕科学技術振興財団, 単年度研究助成, 層状複⽔酸化物による吸着処理を基盤としたレアメタルの回収技術の開発
  3. 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 循環型社会の構築を目指した廃棄物バイオマスによる水質浄化技術の開発 , 近畿大学薬学部

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